こんにちわ。
かわはぎ🐠と申します。
私は、祖父母宅が天理教会というちょびっと(いや、かなり)変な環境で育ちました。
私は信者ではないけれど(リアリストなの🫠)、別に天理教のことは嫌いではない、思春期の父娘関係くらい絶妙な距離感を保った人間です。
→ こんな人の自己紹介見てあげてもいいよって方はこちら
そんな私が去年の6月、夫(天理教と関係ない一般人)と1歳の娘を連れて、7年ぶりに「おぢばがえり」をしてきました。
結果から言うと、
夫と娘のリアクションが見れたので満足ですが、
今回の旅、わざわざ奈良県まで行くのに観光ゼロ。グルメもゼロ。
それなのに、信者さんたちはなぜか大満足。
中で育った人間から見ても「やっぱりこの世界、独特だわ‥」と思った旅の記録です。
おぢばがえりとは?
天理教では、『おぢばがえり』という言葉があります。
ここで9割9分の方が思うでしょう、
ちょっとちょっと、おぢばがえりってナチュラルに言うけどねー、冒頭からわけわかめよ。
いったいなんなわけさ?脱線しちゃうよ?って。
『おぢばがえり』。
濁点つきすぎて、大丈夫?鼻風邪でも引いた?って心配になるネーミングですが、安心してください。
元気ハツラツでも『おぢばがえり』です。
オロナミンCいりません。
ふざけすぎたのでまじめに簡単にお答えすると、
おぢばがえりとは、奈良県『天理市』の天理教の本拠地に行くことを言います。
(天理市は日本で唯一の宗教都市)思いっきり天理教の人しか分からない身内ワードなわけです。
はい〜。
っていう前置きをしておいて、
おぢばがえり体験記始まります。
①きっかけは祖母の一言だった
私が子供の頃は、毎年夏休みに天理市に『おぢばがえり』していたのですが、今回は7年ぶり、そして初めて一般人の夫と子連れ天理旅です。
久しぶりなのは、私が天理教2世でありながら特に信仰していないから。
学生の時は、お金もないし暇だしで毎年喜んでついて行っていましたが、
社会人になってお金を手に入れた今、自力で旅行に行けるので、天理に行く必要性を感じなかったのです‥‥っ!!!

祖母ごめん!
(祖母は私が天理市に行くとなによりも喜んでくれるのにっ)
そんな天理教を信仰してないやつが、なんで今更天理市に行こうと思ったのか?
きっかけは、そう、祖母カッちゃんのひとことでした。
「もし忙しくなかったら、亡くなったおじいちゃんに、ひ孫を見せてあげてほしいの。
おぢばがえりしてほしい。」
私は一瞬で考えました。(たぶんその間5秒!)

全然一瞬じゃないから。
私の脳内↓
・育休中の私に予定なんてない。毎日お子の世話と家事はしてるけど
・子育てで旅行行けてないなーって思ってたとこ。
・夫に天理市の風景を見せて、驚くリアクションを見たいってのもある。
・お世話になってる祖母カッちゃんからそんなこと頼まれちゃったらね、、
やるしかねぇ。(決意)
カッちゃんって可愛いんですよ。
ぽたぽた焼のモデルはカッちゃんなんじゃないかと、私はひそかに疑っています。
他人の空似とは思えない、、、
そんな可愛い可愛い祖母の想いを、蔑ろにはできなかったというわけです。
ようは、おばあちゃん孝行です。
おじいちゃん孝行でもありますね。
「亡くなった祖父に会わせる」ってどういうこと?
天理教では、こういう考え方があります。
体は神様からの「借り物」。
亡くなる→神様に体を返却→魂は神様のところで待機→またレンタルして生まれ変わる…みたいな。
輪廻転生と似たような考え方です。
つまり、亡くなった後、魂は一時的に天理市の本部あたりの「おぢば」(神様がいるとされてる)にいる、とされています。
だから、祖母は「おじいちゃんにひ孫を見せてあげて」と言ったんです。
ちなみに、「体は借り物」の考え方をする天理教の人は、生まれ変わりを信じています。
祖父が亡くなった際、葬儀で伯父が
「生まれ変わり先は○○(妊娠中の親戚)の子どもかなぁ」って言っていて、
そんなハイペースに体レンタルできるん?って心の中でツッコミました。
だってイメージなんかあれじゃない?
2~3年は魂浄化的なの必要なんじゃない?
少子化で魂の順番待ちが発生してる可能性だってあるし。
そんなことを脳内会議していたら、なんだか面白くなってしまい、祖父が亡くなった悲しさが吹き飛びました。
ちゃんと笑って祖父とお別れできたのは、遠回りにこの考えのおかげでした(笑)
②総勢14人の大移動と、恥ずかしい張り紙
メンバーは、父と祖母とおじおば3人、他の信者さん6人と総勢11人。
そこに1歳になりたての娘と、天理初上陸の夫と私の3人が同行して、総勢14人。
天下のEXILEも泣いて負けを認めるであろう、大所帯御一行様です。
(え?EXILE19人だったこともあるの?うそでしょ?)
マイクロバスを借りて北九州の新門司港へ。
そこからフェリーで大阪南港まで行きました。
フェリー旅よかったですよ〜✨
特に子連れだったので、移動時間が快適になるって素晴らしいなとしみじみ思いました。
👉 子連れフェリー旅のレポはこちらの記事で詳しく紹介🚢
【天理教あるある:フェリーの張り紙が恥ずかしい】
天理教会の教会長(俗に言う住職?神主?)である叔父は、毎年天理市まで足を運んでいるので、名門大洋フェリーのお得意様。
そのため、結構割引してもらって船に乗せてもらえます。
子供の頃は『VIP待遇だ〜』と面白がっていたのですが、
これには大きな落とし穴が・・・。
フェリーでは、団体客が乗る際に部屋の前に『〇〇高校バスケットボール部様』なんて張り紙が貼られるのですが、
これがうちでは『天理教〇〇分教会御一行様』なのです。
これが非常に恥ずかしい。
穴があったら入りたい。
あら?さっきの落とし穴どこいった???
「ねぇ、あの部屋にいるの宗教団体らしいよ」
「ちょ、どんなやばい人が出てくるのか見に行こうw」
なんて言ってる人はいないし、
人だかりができるとかも、もちろんないんですけどね。
肝心の出てくる人も、普通のおじさんとかおばさんとかだから、
残念ながらご期待にも添えないわけですが。
だけどなんとなく恥ずかしい!
そんな張り紙ですが、私の中で、おぢばがえり毎度の風物詩になってます。
もはや、ないと寂しいまでもある。
例えるならそう、
サンタがこないクリスマスのよう!
そして夏休みのない8月のよう!
そんな気分になるのです(笑)

RADWINMPS「スパークル」の歌詞いいよね~。
③天理市に着いた夫「異世界に飛ばされたかと」

大阪南港から、マイクロバスで奈良県天理市に向かいました。
バスに揺られること45分(高速で)
天理市に入ると『奇妙な風景』が広がります。
まるで千と千尋の神隠しの世界にでも入り込んだかのような巨大建造物が、天理市中に建っています。
天理市初上陸の夫は大興奮。
「寝てる間に異世界に飛ばされたかと‥」って。
私はドヤ顔です。

でしょー?
って。
私は、人を旅行に連れて行って、楽しんでる姿をみるのが『三度の飯より好き』な長女体質なわけですが(どんな体質よ)
ついでに、天理市未体験者が天理市を見たときのリアクションを見るのも好きなんです(笑)
もうおやつより好き。(ちょっとランク下がったくない?)
日本かどうかを疑うような景色が見れる場所ってなかなかないからね。
普通の旅行に飽きた人とか、海外の異文化に触れるのが好きな人とか、
天理市観光絶対好きだと思うんですよね〜。
皆にぜひお勧めしたい観光地です。
(観光地ではないんだけど笑)
👉 「天理市ってどんな街?」が気になった方は宗教都市・天理市ってどんな街?天理教2世が正直に語りますもどうぞ🏯
④天理教本部でお参り|信者じゃない私にとっての「参拝」

天理市に着くとすぐに、天理教本部の神殿でお参りします(天理教でいう「おつとめ」)。
この神殿、巨大でとにかくすごい。
端から端まで、どんなわんぱく少年でも簡単には走り切れないぜ。
ってくらい広い。
なにかの文化遺産とか言われても違和感ないくらい、大きさと神々しさに圧倒されます。
神殿の中は写真撮影できないルールがあるので、皆さまに画像でお見せできないのが悔しいっ。
初体験の夫は、ただただ驚いてましたよ。
えぇ〜⁉︎って。
ん?マスオさんか?
と思いましたが、違いました。
宮川大輔でした。
気になる方は、ぜひ足を運んでみてくださいっ。
ちなみに、天理教では『仏壇』はありません。
すごく宗教チックなことを言うと、神殿には「親様」「親神様」「御霊様」の3つの存在を祀っています。
| 呼び方 | 何を指すか |
|---|---|
| 親様 | 教祖 |
| 親神様 | 人間を作ったとされる神 |
| 御霊様 | 亡くなった人の魂 |
それぞれの神殿があり、順番にお参りしていきます。
その御霊様の神殿(に故人がいるとされる)で手を合わせて、祖父に娘を”お披露目”してきました。
正直に言うと、私にとって参拝は「作業」
信者じゃない私は、神殿へのお参りはただの作業です。
自分たちだけ神殿行かないっていうのも角が立つし(たぶん許されるけど)、
別に面倒なだけで嫌なわけでもないから、しとこうかって感じ。
熱烈な仏教徒とかでもないけど、寺や神社に行ったらとりあえず参っとくみたいなのと同じ感覚です。
でも、さすがに今回ばかりはいつもと違い、この時間はなんだか特別でした。
一般的に例えると、墓参りみたいな感覚かなと。
墓の前で故人に話しかけたり、そこにいる感じがして、好きだったものをお供えしたくなったり、そんな感じ。
主役の娘はなんのこっちゃ分かってませんが、とぼけた表情でおとなーしくしててくれました。
おじいちゃん、ひ孫かわいかったでしょ?なんつってね。
⑤詰所という名の、何もしない空間
神殿の参拝が終わると、あとは「詰所」でくつろぎタイムです。
詰所とは、信者さんたちが泊まったり休憩したりできる施設のこと。
一般的に言う、民宿みたいな感じでしょうか。
その広い畳の部屋で過ごします。
皆は、それぞれ関西圏の親戚と合流して談笑したり、商店街にお土産を見に行ったり。
……逆に言うと、それ以外は何もしないのです。。。
私はその間に「別席運び」(詳しくはこの記事をどうぞ)という別ミッションがあったのですが、問題は娘と夫。
父に「2人を観光にでも連れて行ってあげて」と頼んでいたのに、あまりの猛暑に父と夫は外出を断念。
私が戻るまでの3時間、ひたすら詰所で待機していたそうです。
娘は親戚たちに可愛がられてそれなりに楽しく過ごせたのですが、
顔見知りがほぼいない夫は、「暇すぎるし、そんな何時間も会話できないし、死にそうだった」と言っていました。
(私が戻ってきてから少し涼しくなったので、私のわがままで関西在住の従姉妹たちが近くの『石上神宮』に連れて行ってくれました。
この旅唯一の観光地。
その様子はまた別の記事で紹介します。)
⑥天理ラーメン事件
さらに悲劇は続きます。
「夫に天理スタミナラーメンを食べさせたいから、お昼は皆と別れてラーメンに行こう」と父と約束していました。
‥が、父が案内役のおじにそれを伝え忘れ、おじは詰所の食券をすでに購入済み。
アカーン!
時すでに遅しってこういうことね。
こういう使い方なんだー。
って学べたのはいいもののよ。
結果、我が家のお昼は天理スタミナラーメンではなく、詰所のサバ定食になりました(笑)。
いや、まぁ私も嫌な予感がしなかったといえば嘘になるよ。
父は、飛行機の搭乗時間を2時間間違えたことがある、おっちょこちょい男‥。
分かっちゃいたけど、分かってなかったね。
いやまさかね。ラーメンが鯖になるとはね…。
血が繋がっている娘の私でも予測できなかったわ。
父にツアーガイドを頼んではいけない‥。
そう再確認した旅でもありました。
後日談。
サバ定食事件を申し訳なく思った父が、お土産屋で「天理スタミナラーメンキット」を見つけてきてくれました!✨

というわけで、夫の天理スタミナラーメンデビューは、我が家の台所で果たされました。
‥が、そして私も痛恨のミス。
天理スタミナラーメンに欠かせない『ニラ』を入れ損ねてました。
アンタは、父の子よ?おっちょこ遺伝子受け継いじゃってんのよ?
そう思い知らされた一件でした。
たとえニラがなくても、クオリティ高くて美味しかったです♪

ツアーガイドは二度と頼みませんが、父の誠意はよく伝わりました。
父に感謝‼︎遺伝の被害者‼︎(チェケラっ)
⑦観光ゼロ!グルメゼロ!それでも大満足な信者さんたち
そのまま夕方まで詰所で過ごし、その後はまたフェリーに乗って九州へとんぼ返り。
……そう、お気づきだろうか。(心霊ビデオ風)
この旅、観光ゼロ。
グルメもゼロ(サバ定食を除く)。
私としては、せっかく関西まで行ったんだから観光したいし、美味しいものも食べたい。
煩悩だらけなヒューマンなわけですが。
信者さんたちはそうじゃないんです。
天理でお参りして、詰所で親戚や信者仲間とゆっくり過ごして、天理を感じる。
それが何よりの喜びで、それができればもう大満足なんですね。。。
信者にとって「おぢばがえり」はレジャーじゃなくて、本当に「帰省」なんだなぁと実感した瞬間でした。
そっか、実家に帰るのに観光しないもんね。
さいごに
お風呂で大泣き、夫は詰所で暇死に、天理ラーメンはサバ定食に化け、観光はゼロ。
(無理やり神社に行ったけど)
たこ焼きも串揚げも奈良漬けもなし!
ドタバタだらけの子連れおぢばがえりでしたが、祖母の「おじいちゃんにひ孫を見せたい」という願いは、ちゃんと叶えられました。
「おぢばがえり」は「親元に帰る」という意味です。
信者じゃない私にとっても、祖父のいる場所に娘を連れて帰った、そんな旅になりました。
次はちゃんと、天理ラーメンを食べに行きます。

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