天理教のおぢばがえりで奈良県天理市へ行った、この旅唯一の観光が石上神宮(いそのかみじんぐう)でした。
ただの神社と思うこと勿れ。
結論から言うと、
- 紀元前91年創建という、意味がわからないくらい古い神宮(もはや何年前か計算できない)
- 拝殿は国宝
- 境内にニワトリが放し飼い(子どもが喜ぶ?)
- 駐車場は約200台、全部無料
- 所要時間は30分〜1時間
子連れでもサクッと回れて、大人はしっかり歴史を感じられる。
なのに人が少なくかなり穴場!!
そんな観光地にもってこいの場所でした。
(おぢばがえり編はこちら → 天理教2世の子連れおぢばがえり記)
①石上神宮ってどんなところ?

読み方は「いそのかみじんぐう」。
え?いしがみじゃないの?
え?古事記にのってるから有名なの?まぢ!?
そんな古事記しっかり読んでる人いる?
って思ったのですが、
歴史好きのミーハー父に、
「なんだって!いそのかみ読めないのか!」
ってまるで犬をイヌって読めなかったくらいのテンションで詰められました。
実の娘にそんな言っちゃう?
って思いましたが、まあ私はいい大人なんでね、
「読めない人もいるよね〜」って流してやりましたよ。

読めなかったのが恥ずかしかったんじゃないの?

…ぎくっ
日本最古の「神宮」のひとつ!
この『石上神宮』、天理市の布留町、山のふもとにある神社ですが、
ここ、ただの神社じゃないんです。
『日本書紀』で「神宮」と記されているのは、伊勢神宮と石上神宮の2つだけ。
2つだけって貴重すぎません?
この47都道府県もあって、日本に約8万600社もあるとされる神社の中でたった2つ!
しかも創建は、第10代崇神天皇の時代とされていて、紀元前91年頃。
約2100年前。
2100年て‥。弥生時代ですよ。教科書に最初に出てくる縄文時代の次!
この間まで狩りでウッホウッホしてたころ。
稲作や弥生土器作ってやっと人間らしい生活してた頃です。
その頃からある場所に、令和のマグロっ子(1歳)を連れて行ったと思うと、なんかもう時空がすごい。
私の語彙力のなさもすごい。
とにかくなんかありがたい気持ちになりました。
ちなみに調べてみたら、石上神宮は古代の豪族”物部氏(もののべし)”の総氏神なんだそう。
あの、歴史の教科書で蘇我氏とバッチバチにやり合ってた物部氏ですよ。そんな一族が守り神として祀ってた神様なんだから、そりゃ格が違うわけです。
本殿がなかった神社

さらに面白いのが、もともとこの神宮には本殿がなかったということ。
「禁足地」と呼ばれる土地そのものを、信仰の対象にしていたそうです。
建物じゃなくて、場所を拝む。
……あれ、これどこかで聞いた覚えが‥
あ、おぢばの考え方と似てるんだな。(天理教では、天理市のある場所を『人間創造のもとの場所』として聖地に拝んでいます。)
って思ったことで、『天理教二世が抜けてない』ことを痛感しました。
信仰してないのに、染み込んじまってんだ、、この身体に‥っ!くー!
なにはともあれ、天理市にこの2つが並んでるの、きっと偶然じゃないね。私じゃなきゃ見逃しちゃうね!!(HUNTER×HUNTERのモブより)
ご利益
身体健康・病気平癒・起死回生・除災招福・百事成就。
百事成就。すべての願いや物事が思い通りにうまく叶うこと。
え!全部叶えてくれるってこと?
なにそれ欲張りセットじゃん。ハッピーセットよりハッピーセットじゃん。
物価高なのに、数円でそんななんでも叶えてもらっちゃっていいのかしら?
太っ腹な神様だわ〜。
そして気になる『起死回生』。
めちゃくちゃ強そう、めちゃくちゃかっこいい…!
中二病の人がすごい好きそうなパワーワードだわ。
しかもこれ、比喩とかじゃないらしいです。
由来は諸説あるそうですが、
御祭神の『布留御魂大神(ふるのみたまのおおかみ)』に伝わる『布留の言(ふるのこと)』という呪法が死者さえ蘇らせるとされていて、それが由来とのこと。
後利益のスケールじゃちがう…この神社、すごすぎる…!!
②【本題】ニワトリが神々しすぎた件
石上神宮に入ってまず驚くのが、ニワトリ。
境内に、約30羽が放し飼いにされています。

鹿なら奈良公園にたくさんいるけど(あれはそもそも野生)、鶏野放しはなかなかないよね。
これがね、めちゃくちゃ神々しいんですよ。
『古事記』『日本書紀』では、暁に時を告げる鳥=神様のお使いとして神聖視されてきたそうで。
とはいえ、こんな知識は付け焼き刃でして、私が現地に行った時には知りませんでした。
そんな私でも『し、、神聖そう‥‼︎』って一発で分かりました。オーラが見える。
もう掛け軸とかから出てきました!って感じ。

普段スーパーで「もも肉100g◯◯円」としか思ってなかった存在が、ここでは神様のお使い‥なにこの神々しさ‥
尾が長いからか?
後ろにライトでも置いてある?
あらない?ほんと?
私は普通に感動しました。
生き物としての格が違う。ありがとうございます。今まですみませんでした‥。(なんか、謝っちゃった、、)
一方、娘は
神聖なお方にメンチを切っていました。
さすがに写真は顔バレするんで、ChatGPTにイラストにしてもらいました。

この睨みつけてる感は、私のイラストでは再現できなかった‥さっすがチャッピー!
こちらが2000年以上の歴史に平伏している横で、うちの1歳は完全にやんのかスタイル。
神様のお使い相手に、何を挑もうとしてんの。
しかも父に抱えられた安全な場所で。
そして堂々たる鶏さま。
娘、全然相手にされてなさそうだよ!
「どうしたんじゃ?小童よ?」って思われてそうだよ!
それなのに娘は
なぜか牛の銅像には好意的で、笑顔で撫でていました。

生きてる神の使い → 敵
生きてない銅像 → 子分?
娘の価値基準、完全に謎やわ。って思ったら、その銅像さん、しめ縄されて横にお賽銭箱と消毒スプレーが置かれている‥
もしや、こっちの銅像を撫でるのは正解なのか‥?
娘、無意識にご利益があるものを見極めていたのかもしれません。
うちの娘、やるやんか。。。
ちなみに、走り回れる年齢になると鶏を追いかけ回したりしそうですが、鶏は『黒い丸』を突こうとする習性があります。
うっかり顔を近づけすぎて、眼をつつかれないようにご注意を!
うちは幼少期、親が食育のためにと鶏を飼っている近年稀な家庭でして、
そんな環境だったので、鶏を触ることも捕まえることもできる強靭な子どもとして育ちました(笑)
小学校で脱走した鶏を捕獲して、歴代学校のヒーローに名を連ねたこともあります(笑)
そんな鶏プロの私でも、うっかり眼を狙われそうになって冷や汗をかきました。
皆さんはおそらく鶏ど素人、、、お気をつけくださいませ‥‼︎
③父、御朱印を2回もらう
うちの父は御朱印集めが趣味。日本全国の神社で御朱印を集めて回っています。
そんな父はもちろん、石上神宮の御朱印はすでに獲得済み。

なのに、「あれ?父どこいったー?」って思ったら、また御朱印もらいに並んでいました。
「何回もらってもいいものだからね!」って、ドヤ顔。
御朱印のことがわからない私には「そういうもんかー?」って感じでしたが、確かに絵柄?文字?は一つ一つ手書きで違うものらしいので、その味を愉しむものなのかなと。
もらった父がすごく嬉しそうな顔をしていたので、ありがたいものなんだろうなと思いました。
後日調べてみると、御朱印って今では『参拝の証としてもらうもの』って感じになってますが、もともとは『お寺に写経を納めた証』だったそうです。
かなりありがたいものなのですね!今は参拝だけでもらえるので簡略化されてますが、それでも『神様や御本尊の分身』といわれるほどの存在らしいです。
スタンプラリーみたいな感覚だと思っててごめんなさい‥‼︎
御朱印は、必ず参拝してからいただくのがマナーとのこと。御朱印帳をもって案内所に行き、御朱印代を納めるといった流れで受け取ることができます。
私も欲しくなってきちゃったなぁー。
ちなみに御朱印帳って、こんなにポップで可愛いのもあるんです。これは集めたくなる…!
④その他の見どころ(拝殿・七支刀・山の辺の道)
国宝の拝殿
現存する拝殿としては日本最古とされています。永保元年(1081年)に、白河天皇が宮中の建物を移したと伝わるもの。
平安時代の建物が、そのまま目の前にある。
平安時代ってあれでしょ?
紫しきぶちゃんと清少なごんちゃんがバチバチ言わせてたあの時でしょ?
その時代メンバーの同窓会があったら、あの2人仲悪かったよね〜?って絶対言われてるよね。
そんで、その同窓会で意外と「久しぶり〜元気だった〜?」って、あれ?友達だったっけ?ってテンションで話してたりするんだよね。
そんな時代の物が、戦国時代とか江戸時代とかで焼け落ちずに耐えたの、単純にすごいわ。歴史を感じる建物でした✨
しかも、国宝の拝殿はこれだけじゃないんです。
境内の摂社「出雲建雄神社(いずもたけおじんじゃ)」の拝殿も、なんと国宝。もとは近くにあった内山永久寺というお寺から移されたものだそう。
ひとつの神社に国宝の建物が2つって、贅沢すぎません?
七支刀(しちしとう、ななつさやのたち)
石上神宮に古くから伝わる、枝分かれした不思議な形の国宝の刀。『日本書紀』にも登場する、歴史ロマンの塊みたいな存在です。
ただし通常は公開されていません。私も境内のポスターで拝みました。
父がもらった御朱印にもその刀の形をしたスタンプが押されていて、これは正直かっこよかった‥!

七支刀をモチーフにしたお守りがあるので、気になる方はぜひ!
ちなみに七支刀のほかにも「鉄盾(てつたて)」という重要文化財の盾などがあって、石上神宮はまさに宝の宝庫。物部氏の総氏神だけあって、格が違います。

山の辺の道
日本最古の道とされ、『日本書紀』にも「山の辺の道」の名が残されているそうな。
距離にして約16キロ‼︎
JR・近鉄天理駅からJR・近鉄桜井駅まで。Googleマップで4時間はかかる距離‥!
石上神宮は、天理駅をスタートしてから歩いて2km程度の場所にあり、「山の辺の道」の道中にあります。
ハイキング目的で歩く方も多いそうですが、さすがに1歳子連れでアップダウンのある道を2kmも歩けないので、今回は全て歩くことは断念。
石上神宮の駐車場から神宮までの距離のみ堪能しました!それだけでも「昔の風景」がそのまま残ってると思わせる雰囲気に圧倒されます。
トトロでも出てくるんじゃ?
もしくは山犬かシシガミ様が出てくるんじゃ?
そんなジブリチックなオーラを感じる山道です。
境内には万葉集の歌碑もあります。

私が訪れたのは6月の初夏ですが、新緑が美しい春もよさそう。四季折々の石上神宮を楽しんでみたいと思いました✨
山の辺の道は、ルート途中に地元野菜・果物の無人販売所が多数あるらしく、道の駅好きの私としてはぜひ全ての道を行ってみたかったですが‥さすがにそれは難しく、、残念!
子連れじゃなくてもなかなか10km以上歩くのってハードル高いですからね。。。
そんな中で朗報です!
奈良県公式ホームページによると、バスや電車を利用してルートを分ける方法があるんだとか!
- ルートのほぼ中間にあたるJR柳本駅を活用して、天理側・桜井側と2回に分けて歩くとお手軽
- 西側の国道(169号)はバス路線。バスを利用してルート途中での出発・帰宅が可能
ルートを分けることで、より手軽に「記紀・万葉集」ゆかりの地名や伝説を感じながら、奈良県自慢の道を楽しむことができますね!
そこの歴女さんや歴男さん!いかがでしょうか!?
⑤子連れで行くならココに注意
車が必須です
天理駅からは徒歩30分。
子連れには詰みです。真夏なら特に詰みます。
我が家は、関西在住の従姉妹が詰所まで車で迎えに来てくれたおかげで行けました。神様、仏様、従姉妹さま!ありがとう。
バスもありますが(「石上神宮前」下車 徒歩5分)、本数を考えると車が一番確実です。
駐車場は無料・約200台
| 駐車場 | 台数 |
| 第1駐車場 | 23台 ※境内に一番近い |
| 第2駐車場 | 50台 |
| 第3駐車場 | 36台(大型バス3台) |
| 第4駐車場 | 50台 |
全部無料です。
よっ!さすが奈良!太っ腹!京都ならこうはいかんです。
なにかにつけて「私は安くないのよ?」つってね、駐車場代取られますから。
いくらおしゃれで洗練された華やかさがあるからって‥あ、奈良が地味って言ってるわけじゃないわよ?💦
あんなでかい仏像とか、何匹いんの?って鹿もってんのに、そんな謙虚でいられる奈良さん素敵ってこと!
あー、京都に奈良の爪の垢飲ませたいわ。
ベビーカーより抱っこ紐
参道は自然そのまま。砂利や段差があるので、抱っこ紐のほうがラクでした。
ベビーカーだと、押してもなかなか進まない現象が起きますゆえ。。。
それでもうちの子は齢一歳で10kg越えだったので、なかなか肩が死にました。駐車場まで車移動でほんとに助かりました!
▼ ちなみに我が家の抱っこ紐事情
新生児期からずーっと愛用してたのが〈キューズベリー ZERO〉。前開きファスナーで、寝た子を起こさず着脱できるのが本当に神でした。
つかまり立ち以降は”らくだっこ”っていうセカンド抱っこ紐を使ってたんですが、今は入手しづらいみたい…。似たタイプ(軽いスリング型)ならこのあたりが近いです。
道中に屋根とベンチ付きの休憩スポットがあったので、そこで一息つくこともできましたよ。
トイレは駐車場側に近い場所にありましたが、おむつ交換台はありませんのでご注意を!天理駅内か、天理教本部のトイレにはおむつ交換台があります。
所要時間は30分〜1時間
サクッと回れるので、子どもの機嫌が持つ範囲で収まります。
情緒溢れる道と神宮を満喫し、ぐずることなく気持ちよく車までの帰路に立てる。。。なんて素晴らしいことでしょう✨
私は、仕事終わりに「今日こそは買い物できるんじゃないか?」って淡い期待を持って食材調達に挑むのですが、
毎回ことごとく『カートが嫌だ』と途中で泣き喚かれ、「二度と子連れで行かんわ!」って心に決めるのです。
そして忘れてまた行ってしまうというわけわからん事を繰り返してます。
なんか、今日はイケるのでは?って思っちゃうんだよね。誰か同じ人いません?(お仲間集合ー!)
基本情報
| 名称 | 石上神宮(いそのかみじんぐう) |
| 住所 | 奈良県天理市布留町384 |
| 電話 | 0743-62-0900 |
| 駐車場 | 第1〜第4/約200台/無料 |
| アクセス | JR・近鉄「天理駅」から徒歩約30分 バス「石上神宮前」下車 徒歩5分 |
| 所要時間 | 30分〜1時間 |
| ご利益 | 身体健康・病気平癒・起死回生・除災招福・百事成就 |
| 拝観料 | 境内参拝自由・無料 |
| 授与所・御朱印受付 | 8:30〜17:00頃(季節により変動) |
| 公式サイト | isonokami.jp |
※参拝時間・七支刀の公開状況などは変更の可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
天理・奈良を観光するなら、宿は早めにおさえるのが吉。石上神宮のある天理はもちろん、奈良公園エリアからのアクセスも良いですよ。
よくある質問(石上神宮・子連れ)
Q. 石上神宮の読み方は?
A. 「いそのかみじんぐう」です。「いしがみ」じゃないのでご注意を(笑)。
Q. 駐車場は無料?何台くらい?
A. 無料です。第1〜第4駐車場で約200台。境内に一番近いのは第1駐車場(23台)。
Q. 所要時間はどれくらい?
A. 30分〜1時間ほど。子連れでもサクッと回れて、機嫌が持つ範囲で収まります。
Q. ニワトリは触れる?危なくない?
A. 約30羽が放し飼いで、基本おとなしいです。ただ鶏は「黒い丸(目)」を突く習性があるので、顔を近づけすぎないようご注意を。
Q. 御朱印はもらえる?
A. もらえます。参拝後に授与所へ。七支刀モチーフのスタンプ入りでかっこいいですよ。
Q. ベビーカーで回れる?
A. 参道は砂利や段差があるので、抱っこ紐のほうがラクでした。おむつ交換台は境内になし(天理駅や天理教本部にあり)。
まとめ
天理市といえば天理教のイメージが強いですが、そのすぐそばに、紀元前からある神宮がある。
そもそも奈良は東大寺も法隆寺もある土地。古いものが当たり前に転がってる県、それが奈良。
この街、ほんとに層が厚いですな。
今回の訪問は、大人は歴史とニワトリの神々しさに感動でき、子どもはニワトリを威嚇し、銅像を撫でて満足できる。
親子で楽しめる(?)場所で大満足でした。
天理市に来ることがあれば、ぜひ寄ってみてください。
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