「祖父母宅の玄関を開けたら、知らない人たちが黒い着物姿で踊っていた」
——それが、私の当たり前の幼少期でした。
祖父母は、田舎で小さな天理教の分教会を営んでいました。近所に住んでいた私は、子どもの頃からよく遊びに行ってました。
例えるならあれです、
いつの間にか磯野家の食卓にノリスケおじさんいるやんくらいの高頻度で。
そしてそこでは、普通の家とはちょっと違う日常が繰り広げられていました。
ちなみに私は、天理教の信者ではありません。
占いも信じないタイプなのでいまいち神様を信じられていない、(ちょこっとひねくれ野郎なんです)
でも、天理教が嫌いかと聞かれたら、そんなことはない。むしろ「うちの宗教、なかなか面白いな」と思っています(笑)
この記事では、そんな教会育ちの非信者である私の目線から、天理教の教えや独特の習慣、実際に体験した日常をゆる〜く紹介していきます。
🥁 「おつとめ」って何?祖父母宅は自宅兼教会!
祖父母宅は自宅兼教会になっており、玄関を開けるとすぐに広い和室があり、そこには太鼓や拍子木などの楽器が置いてあります。
月に一度、信者さんたちが教会に集まり、その部屋で着物を着て楽器を演奏したり舞を踊ったりしています。
これを天理教では「おつとめ」といい、月に一度のおつとめの日を「月次祭(つきなみさい)」といいます。
私にとってその光景は当たり前のもので、たまたま「今日休みだし遊びに行こー」って軽いノリで祖父母宅に遊びにいった日が月次祭だった場合、
玄関を開けて広がる景色は『黒装束集団の演奏と舞』‥。
一般人なら「えええええぇ!?」と宮川大輔並のリアクションを見せちゃいそうな光景。
あれかな?正月に神社に行くとよく聴くあれ。「雅楽(ががく)」かな?
年明けたと勘違いしちゃったのかな?なんつーことを思っちゃいそうな光景。。
ですがそんなことは私にとって特に驚くことではなく、
「やだー面倒な日に来てしまった。これじゃ遊ばせてもらえないじゃーん!」くらいにしか思っていませんでした笑
おつとめのお手伝い
そんな風におつとめの日に来てしまった時は、教会のお手伝いをしていました。
三味線や琴などの楽器(天理教でいう鳴り物)を弾いたり、おつとめが終わると信者さん達に食事を提供するので、配膳のお手伝いをしたり。。。
まぁ、こういうのは強制されると「嫌!」と反発してただろうなと思いますが、
うちでは強制されてる感はなく、『手伝ってくれたら嬉しいな。ふふふ』みたいなスタンスで頼まれていたので、
小学生の私は特に反発することなく「え〜?いいよ〜(´,,・ω・,,`)」と満更でもない感じでお手伝いしていました。
失敗しても怒られないので、それはそれはもう伸び伸びやってました。
たぶん、祖母や叔母は頼み事するのが上手かったんでしょう。
遊ぶことしか考えてない、赤い旗めがけて突き進む闘牛のような小学生をその気にさせるとは‥。
1枚どころか4.5枚くらい上手だったのでしょうね‥‼︎
そしてこの経験が、旅館や飲食店のバイトで大変役に立ちました。人生、なにが役に立つか分かんないものです。

このブログを読んでるBoy & Girl諸君、家のお手伝いはしてた方がなにかと良いみたいよ?(お姉さんからのアドバイス)

アラサーお姉さんからのアドバイス(ぼそっ)
🤫 宗教をひた隠しにする、宗教二世の実情
そんな経験をしてきた私ですが、祖父母宅が天理教会だということは、基本的には隠しています。
隠さなかったら、ドン引きされるか、『なにそれ大丈夫?』って心配されると思うからです。
日本では、なぜか「仏教」と他の宗教を切り離して考えているような感じがします。
宗教と聞くと身構える人もいますよね。
「よく知らないけど、怪しい。」
「お金取られそう」
「洗脳されそう」
そんなイメージを持つ人もいるのかなと思います。
実は私自身も、よく知らない宗教に対しては、ちょっと警戒してしまうことがあります。
だからこそ、天理教についても、知らない人から見たら不思議に思える部分があるんだろうなと。
ちなみに私は、信者ではありませんが、天理教を嫌いになったことはありません。
むしろ、県や国によって文化が違うのと同じように、「宗教によって、こんな考え方や習慣があるんだ!」と面白く感じています。
もちろん、宗教二世の中には、信仰や家庭環境によってつらい思いをした人もいます。
私自身は、天理教に苦しめられたという感覚があまりありませんでした。
だからこのブログでは、宗教二世のつらい体験を語るというよりも、信者ではない私が、
「天理教って、実際どんな宗教なの?」
そんな疑問を持った人が、気軽に読めるブログになったらうれしいです。
「宗教」と聞くと身構えちゃう人も多いはず。「天理教ってやばいの?怪しいの?」が気になる方は、別記事で忖度なしに答えてます👇
▶ 天理教ってやばい?怪しい?信者じゃない2世が正直に答える
⛩️ そもそも天理教ってどんな宗教?
天理教のはじまり方
そもそも天理教は、江戸時代に中山みきというなんとも普通な名前の女性がはじめた、日本発祥の宗教だそうです。
ここからは私の解釈が入りますが、その女性が神の声を聞いたらしく——
「神様は、人が助け合って陽気に暮らしてる様を見たくて私たちを作ったらしいわよ!皆助け合って幸せに暮らしましょう!」
と呼びかけて人助けをはじめたら広まっていった、、。みたいな流れだと(勝手に)思っています。
よって、天理教は「人が助け合いながら仲良く穏やかに(陽気に)暮らしていってればそれでおっけー!皆happy!神も嬉しい!」みたいな思想の、ゆるすぎる宗教なのです。
天理教の特徴
①ひのきしん
『助け合って陽気に暮らしていく』ことが目的なので、信者さんたちは、『ひのきしん(俗に言うボランティア活動)』を積極的に行っています。
もう、三度の飯くらい『ひのきしん』です。
日頃の清掃活動から災害地への援助まで、これでもかってくらい。
天理教では神様(親神様)への感謝の気持ちを表すために時間や労働をお供えすることを『ひのきしん』と呼んでいて、掃除や人助け、優しい心遣い、教会への奉仕などを対象としています。
お金や物を寄付する「寄進」とは違い、どんな立場の人でも日々の生活の中で「体と時間」を使ってできる、神様に感謝をささげる行いとされているそうな。
人助けや日常的に関わる相手を思いやる行動も『宗教活動の一環』なんて、興味深いですね。
②禁止令がない。
陽気に暮らすことが目的なので、天理教では『何をしてはいけない』みたいな禁止令がありません。
これが天理教の1番ゆるいところ。
何を食べてもいいし、医療も受けていいし、(国歌や校歌を歌わない宗教もある中で)校歌も歌えるし、お酒もタバコもOK。
日本でお馴染みの仏教でさえ、実はすべての仏教徒が守るべきとされることが5つ(不飲酒戒:理性を失わせるお酒を飲まない/不殺生戒:人間だけでなく、動物や虫など生きているものを殺してはならない、など)あり、さらに僧侶になる人にはもっと厳格な禁忌事項があるんだとか!
それに比べて天理教では「〇〇してはいけない」という戒律はありません。
代わりに、『心のあり方』を示した「八つのほこり」があります。
ほこりとは『埃』のこと。心の中にいつの間にか溜まっていくものを指していて、その埃を払い落としていきなさい、という教えです。
8つのほこりは、こちら👇(意味もかんたんに)
- をしい … 出し惜しみ・ケチな心。人のための務めをサボって楽をしたい心も。
- ほしい … 努力もしないで、必要以上に欲しがる心。
- にくい … 人を憎んだり、悪く思う心。
- かわい … 自分や身内可愛さで、えこひいき・自己中になる心。
- うらみ … 人を恨んで、根に持つ心。
- はらだち … カッとなって腹を立てる心。
- よく … 欲張って、独り占めしたい心。
- こうまん … 高慢。えらそうに人を見下したり、自慢する心。
禁止されてるというより、「〇〇して生きたほうが良いよ」みたいな、神様という人生の先輩(というより産みの親?)からのアドバイス的なやつです。
この8つに当てはまる人はもれなく全員、『日本昔ばなしでこんな人いたら、間違いなく痛い目見てるよなー』って感じの人。
日本昔ばなし育ちの私からしたら、人として当たり前な感じですが、

それ、どういうお育ち?
人とは欲深いものですからね。
いけないと分かっていても、なかなか守れない時もありますよね。
私だって、今月は贅沢しすぎだから控えなきゃと思ってるのに、お寿司が食べたくなってついついスシローに行っちゃう時ありますもん。。。
そして腹一杯食べたのに、翌週にはまた行きたいと思っちゃう。。
人間って、欲が尽きないようにできてるのかもしれません。
なんて恐ろしい子‥‼︎(ガラスの仮面より)
そんな時のために、この八つのほこりの教えがあるのでしょう。
📊 天理教ってどんな宗教?ざっくり早わかり
| 開祖(教祖) | 中山みき(信者からは「おやさま」と呼ばれる) |
| 立教 | 1838年(天保9年) |
| 本部 | 奈良県天理市 |
| 信仰の対象 | 親神・天理王命(てんりおうのみこと) |
| 中心の教え | 「陽気ぐらし」=みんなで助け合って明るく暮らすこと |
| 発祥 | 日本(幕末の奈良で生まれた宗教) |
かた苦しく見えるけど、要するに「みんな仲良く助け合って、明るく生きようね」がベースの宗教です。
🗣️ 天理教といえば、この独特キーワード
天理教には、外の人には「なにそれ?」な言葉がいっぱい。ざっくり紹介します。
- おつとめ … 月に一度などに行う礼拝(歌+手踊り+鳴り物)。
- ひのきしん … 日々の労働を“神様への恩返し”として行う奉仕(ボランティア)。
- おさづけ … 病気の平癒などを願って行う、天理教独特の祈り。(くわしくはこちら)
- おぢばがえり … 信者が教えの発祥地「おぢば(親里=天理市)」へ“里帰り”すること。毎年夏の「こどもおぢばがえり」は、子どもがわんさか集まるお祭りみたいな一大行事です。(こどもおぢばがえりとは?)
- 詰所(つめしょ) … 天理のおぢば周辺にある、各教会の信者が参拝や行事のときに寝泊まり・待機する宿泊所。地方の信者にとっての“天理での拠点”です。
- 別席(べっせき) … おさづけを取り次ぐ資格を得るために、天理で受ける講習のこと。(別席ってなに?)
❓ よくある質問(天理教について)
Q. 天理教はいつ・誰が始めたの?
A. 1838年(江戸時代)、中山みきという女性が始めた日本発祥の宗教です。
Q. 天理教の教えを一言でいうと?
A.「陽気ぐらし」=みんなで助け合って明るく暮らすこと。これがベースです。
Q. 天理教の本部はどこ?
A. 奈良県天理市。市の名前も天理教が由来です。
Q. 天理教ってカルト?お金はかかる?
A. カルトの定義には当てはまりません。お供えの習慣はありますが強制ではない、というのが2世としての実感です(詳しくは「やばい?」記事へ)。
📌 まとめ:のほほんとした宗教で育った孫の話
「宗教二世」と聞くとどうしても暗いイメージがありますが、少なくとも私の場合は天理教に苦しめられた記憶はほとんどありません。
むしろ子どもの頃から「ちょっと変わってるけど根っこは優しい、なんかゆるくておもろい宗教だな」という印象でした。
このブログでは引き続き、そんな天理教のゆる〜い実態をレポートしていきます。次の記事もぜひ読んでみてください👇

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